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●写真を撮る意味

今から20年近く前の話になりますが、はじめて一眼レフカメラを買いました。
ニコンFG20とトキナーのズームレンズのセットです。
就職して数年、財布に多少の余裕ができた頃で、これなら少しはましな写真が撮れるかなという気持ちでした。

翠ヶ池夜明け
翠ヶ池夜明け

まあ、一眼レフでは一番安い部類のセットだったのですが、数万円のお金を払った私は、元を取れるような写真を何とか撮りたいと考えました。
そして、山に登るたびに何かいいものはないかと探すようになったのでした。
ところが、そんな気持ちで山を見ると、今まで気がつかなかったものが見え、感じなかったものを感じることができることに気がつきました。
そして、山登りが私にとってより幸せな行為になっていったのです。

私が写真を撮るのは、この幸せを写しこんで、後で思い出したり人に伝えたりするためです。