●太郎を眠らせ その後

「雪」
太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪降りつむ。
次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪降りつむ。
三好達治

太郎を眠らせ
2006年2月14日 白山市(旧 鳥越村上野)
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●太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪降りつむ・・・

南さんという人と、写真集を共同で作る計画があります。

この企画は元々南さんから持ち込んできたもので、南さんが文章を担当することになっています。
私には、南さんの思いを意識した撮影が要求されてきますが、この南さん、なかなか厳しいことをおっしゃいます。

太郎を眠らせ

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●田舎暮らしの実際

白峰村の夜
屋根融雪とは、屋根雪を解かすために、屋根に張り巡らしたパイプに温水を循環させる仕組みのことだそうだ。
温水を沸かすために灯油を使用する。
 
 

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●土地を買う

今年になって白山山麓の旧吉野谷村(現在 白山市吉野)に土地を買いました。
とりあえず土地を確保しましたが、貯金は使い果たし、仕事もやめたのでローンも組めないし。。。

家が建つ予定はありません。

吉野谷村 雪が解けたら田畑がある
吉野谷村 雪が解けたら田畑がある


それはさておき。
ここにするまで、いろいろと探し歩きました。
安く古い民家を譲ってもらえないかとか。
まあ、よそ者はこういう物件には、なかなか巡り会いにくいのですが。


もちろん、白山に一番近い集落である白峰も考えました。

が、やめました。


白峰は厳しい。
何が厳しいかって。

雪が多くて寒い、しかし、これは大きなことではありません。

僕が一番厳しいと感じたことは、米が取れない、地域のものだけでは生きてゆけないということ。

下手の鳥越や吉野谷は、何となくおおらかさがあるように思う。
僕は家庭菜園以上の農業をするつもりはありませんが、近くで生きてゆけるだけの米や野菜が取れるところは、地域全体に安心感が流れているように思うのです。

●冬の手取川

秋に渇水した手取川の水は、白山に雪が来ると増えてくる。
雪は白山の血液だろうか。
手取川が白山の血流に見えた。


2004年12月 夜明け前の手取川と白山


●穏やかに遠望

夜明け。
晴れてはいても山頂付近は地吹雪が見えることが多いのだが、この日は穏やかだった。

穏やかに遠望
加賀市 2006年1月29日7:16

●写真を撮る意味

今から20年近く前の話になりますが、はじめて一眼レフカメラを買いました。
ニコンFG20とトキナーのズームレンズのセットです。
就職して数年、財布に多少の余裕ができた頃で、これなら少しはましな写真が撮れるかなという気持ちでした。

翠ヶ池夜明け
翠ヶ池夜明け

まあ、一眼レフでは一番安い部類のセットだったのですが、数万円のお金を払った私は、元を取れるような写真を何とか撮りたいと考えました。
そして、山に登るたびに何かいいものはないかと探すようになったのでした。
ところが、そんな気持ちで山を見ると、今まで気がつかなかったものが見え、感じなかったものを感じることができることに気がつきました。
そして、山登りが私にとってより幸せな行為になっていったのです。

私が写真を撮るのは、この幸せを写しこんで、後で思い出したり人に伝えたりするためです。

●過去の写真展

過去の写真展の記録は、こちらをご覧ください。

http://legacy.2702.jp/koten.html