●田舎暮らしの実際
白峰は、家が密集しているので、自然に雪を落とせる(落雪屋根)家は多くない。
そんなわけで、屋根融雪が結構普及している。
そして、融雪用の灯油代が月に20万近くかかることがあるという。
白峰に住む以上、融雪費用を捻出するか、屋根に上がって雪下ろしをするしかないわけだが、お年寄りしかいない家庭はどうしているのだろうか。
そして、雪が降り出すと、ほぼ24時間体制で、強力な除雪車が走り回っている。
現在の便利さや安全性を享受するためには、仕方がないことだと思うが、一人あたりが消費するエネルギーは、たいそうなものになっているであろう。
自然の中で暮らすといえば聞こえはいいが、大量のエネルギー消費の上に成り立っているのが現実で、田舎暮らしが環境に優しいとは一概には言えないと思う。