« 日食 | メイン | 西山から »

●ゼンマイ干し

ゼンマイ干しをしています。
ほんの一束だけです。保存するほどの量ではありません。干し上がったらすぐに戻して食べます。
昨日取ってきて茹でて水にさらしていたゼンマイを今朝から干しました。
昼過ぎに雷雨となり室内に取り込みました。


だいぶ水分が抜けたし、明日は晴れの予報なので、明日中にはほぼ乾燥できると思います。

昨日、茹でるときにあく抜きの重曹がないことがわかり、近所の商店に買いに行きました。

「重曹ないか?」
「あるよ。(ベーキングパウダーを出して来ながら)何につかうん?」
「ゼンマイや」
「ゼンマイに重曹いるか?」
「そんなもん、いらんぞ!」(近くにいた、じいさん)
「ワラビなら重曹入れるけどな。」
「ワシはワラビでも重曹いらんわ! そんなもん入れたら溶けてしまう。」

どうも、ここらあたりの人は、ゼンマイを茹でるときに重曹を使わないらしいのです。

山に住む人は、普段からアクの強い山菜を食べているので、アクに鈍感になっています(笑)
都会から来て、山住人と同じ物を食べて、心底旨いと言える人は少ないと思います。
商業用に調理された物を食べて、田舎の食べ物は旨いと、勘違いしていることもあるでしょう。

私は、今でこそ、泊まりで山に入るときに、ふきのとうやウドを採っていって、ウドはぶつ切り、ふきのとうはマルのままラーメンに入れて食べたりしていますが、10年前は絶対にできない食べ方でした。
山のばあちゃんからあく抜きをしたワラビを手に入れて食べてみると、苦くて食べられなかった経験があります。
今では、アプローチで採ったワラビを雪山に持ち上げて茹でて食べてます。雪の上にテントを張るような状況では水は貴重品です。少量の湯で茹でて、水さらしもしませんが、旨いと思ってます。