« 春の花 | メイン | アサツキ »

●PX-G5300使用感2 Epson Print Plug-In

Epson Print Plug-In for Photoshopは、エプソンプリンタのユーザーがユーザー登録するとダウンロード出来るPhotoshop用のプラグイン。
Photoshopにて加工した画像を設定に煩わさずにプロ画質でプリント出来るすばらしいプラグイン・・・だそうです。

G5300のモニタキャンペーンにも当選したことだし、一度使ってみようと思ってましたが、やめました(-_-;)

このプラグインについて、エプソンさんのホームページ(下記)に、詳しい記事が掲載されています。
http://www.epson.jp/products/printer/inkjet/colorio/printtechnic/11/

ここで、機能や仕様を調べる内に、ダウンロードして使う気持ちはなくなりました。
(ちなみに、私はインクジェットプリンタに関しては根っからのエプソン党です。
写真教室の生徒さんに、アドバイスを求められることがあるんですが、心からエプソンプリンタを勧めています。)


Epson Print Plug-Inを実際に使用したわけではないのですが、その機能をチェックして気になった点を書きます。

■対応プリンタがエプソン製の限られた機種に限られる
どんなに便利であろうと、汎用性のない道具は結局は不便になるものだと思います。
写真教室で人を指導している関係上、色々なデジカメユーザーを見ます。
コンピューターの苦手な方は、デジカメに同梱されたソフトウエアの独自仕様に翻弄されて、とても気の毒というか深刻な状況になっている場合があります。これにプリンタまで加わるとどうなるか・・・

私がエプソン党である最大の理由は、ドライバ設定画面から感じたメーカーポリシーです。
過去に4000PXを購入したとき、ドライバまかせの色で出力する他に、カラーマネジメント出力に対して、非常に明朗なインタフェースを提供していると感じました。そしてそのとき「競合他社」のプリンタには、正反対の印象を持ちました。エプソンさんの懐の広さというか、良心、ユーザー本意の姿勢を感じたわけです。
販売戦略もあると思いますが・・・Photoshopというスタンダードなソフトウエアに載せるプラグインの仕様としては、いかがなものかと思います。
汎用性を持たせて、非エプソンユーザーには、有償で提供するという道もあると思うのですが・・・

■レイアウト機能が強力
すなおに、便利だと思います。

■カラーマネジメント設定が簡単
簡単といっても覚えることはあります。
私個人的には煩わしいだけですし、初心者ユーザーにとっては、プラグインのカラーマネジメント設定方法を覚えるよりも、最初からPhotoshop本来のカラーマネジメント設定をマスターする方が、有用だと思いました。

■ダイレクトマネジメント
プリンタの表現可能領域を最大限まで使えるということで、通常のカラーマネジメント(Photoshopの機能)では不可能な高発色プリントを得ることができるということです。
これは、Photoshop標準のプリント機能に対する明らかな優位点だと思います。
しかし、それが必要かどうかというと、私には不必要です。
エプソンプリンタの発色は、もう何年も前に十分な性能に達していると思います。
プリンタマニアの求める品質には限りがないと思いますが、作品展で素直に写真を見てくれる人にとっては、もはやどうでもよい領域だと思うのです。
今のプリンタに足りないものは、色そのものではなく、プリントの物理的な質感です。
AdobeRGBからカラーマネジメント出力したインクジェットプリントの見え味は、sRGBのフロンティア出力に劣り、sRGBのデジタルクリスタルにはとうてい太刀打ちできません。


エプソンさん、辛口評価でごめんなさいね。
本当は、エプソンプリンタはとても信頼して愛用してるんですよ。