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●雪の上でつるつる滑るカルマーニュの石突き

ベルボンカルマーニュ。不満点は多々ありますが、最も使用頻度の高い三脚となっています。

この三脚を雪上で使用すると、つるつるとよく滑ります。


奧三方岳から白山 4月
奧三方岳から白山 4月(カルマーニュの石突きは、こんなところでは使い物にならない。)
 

カルマーニュの石突きは、ちょっと硬めでプラスチックのような感じがします。
滑るのは、この材質のせいでしょうか。


滑りを止めるために、ピッケルで雪面にくぼみを作って、石突きを引っかけるようにしたりしましたが、そのくぼみの中でもカタカタと細かく滑ります。
まあ、ガタのある雲台を使っているような状況で、まともな撮影は困難です。


そこで一計を案じました。


石突きのゴムに、スポーツ店や薬局で売っているテーピングテープを貼り付けるだけです。
テープの幅は、私のカルマーニュの場合は、38mmが使いやすいサイズです。
20060125_image2.jpg


そして、ばらけ防止に、ビニールテープを一巻きします。
ビニールテープの幅が広すぎる場合は、写真のように縦に切ります。
20060125_image3.jpg


簡単なことですが、これで不具合は完全に解消しました。
固い蒼氷でも、実用的なくい付きを見せます。

20060125_image4.jpg


貼り付けたテーピングテープは一冬は持ちます。
春以降もそのまま使い続けていると、ぼろぼろになってきますが、時々雪渓の上で撮影するくらいなら、なんとかごまかせます。


そして秋になるとほとんどすり切れてしまうので、新雪に備えてテーピングテープを張り直します。
20060125_image1.jpg


ちょっとのことなので、メーカさんには改良をお願いしたいですね。

ただし、間違っても、スパイク付き石突にはしてほしくないです。
危険だし、壊れるところが増えるだけです。


ちなみに、今までに使ったジッツオやマンフロットは、どちらもゴムの石突きでしたが、そのゴムは、平地から3000m級の冬山まで実用的な滑り止め効果を発揮してくれました。


三脚のカタログを見るとスパイク付き石突の多いこと。
しかし、プロ用と思われるクラスの三脚になると、スパイク付きは見たことがありません。
なぜでしょうね?

三脚メーカは、日本の初心者カメラマンは、南極で練習するとでも思っているのでしょうか。