●雪の上でつるつる滑るカルマーニュの石突き
ベルボンカルマーニュ。不満点は多々ありますが、最も使用頻度の高い三脚となっています。
この三脚を雪上で使用すると、つるつるとよく滑ります。
カルマーニュの石突きは、ちょっと硬めでプラスチックのような感じがします。
滑るのは、この材質のせいでしょうか。
滑りを止めるために、ピッケルで雪面にくぼみを作って、石突きを引っかけるようにしたりしましたが、そのくぼみの中でもカタカタと細かく滑ります。
まあ、ガタのある雲台を使っているような状況で、まともな撮影は困難です。
そこで一計を案じました。
石突きのゴムに、スポーツ店や薬局で売っているテーピングテープを貼り付けるだけです。
テープの幅は、私のカルマーニュの場合は、38mmが使いやすいサイズです。
そして、ばらけ防止に、ビニールテープを一巻きします。
ビニールテープの幅が広すぎる場合は、写真のように縦に切ります。
簡単なことですが、これで不具合は完全に解消しました。
固い蒼氷でも、実用的なくい付きを見せます。
貼り付けたテーピングテープは一冬は持ちます。
春以降もそのまま使い続けていると、ぼろぼろになってきますが、時々雪渓の上で撮影するくらいなら、なんとかごまかせます。
そして秋になるとほとんどすり切れてしまうので、新雪に備えてテーピングテープを張り直します。
ちょっとのことなので、メーカさんには改良をお願いしたいですね。
ただし、間違っても、スパイク付き石突にはしてほしくないです。
危険だし、壊れるところが増えるだけです。
ちなみに、今までに使ったジッツオやマンフロットは、どちらもゴムの石突きでしたが、そのゴムは、平地から3000m級の冬山まで実用的な滑り止め効果を発揮してくれました。
三脚のカタログを見るとスパイク付き石突の多いこと。
しかし、プロ用と思われるクラスの三脚になると、スパイク付きは見たことがありません。
なぜでしょうね?
三脚メーカは、日本の初心者カメラマンは、南極で練習するとでも思っているのでしょうか。